準備段階でおさえるマナー
年賀状とは
「年賀特別郵便」のことで、新年の祝いの言葉や旧年の感謝の言葉、また、
新年の変わらぬ厚情などを郵便葉書などを用いて先様に届ける挨拶状の事です。
※年賀状を送る際の「作法」というと仰々しく聞こえるかも知れませんが、
やはり先様に対して失礼のないよう最低限のマナーは心得ておきたいところです。
年賀状を投函する時期
新年のご挨拶である年賀状は、やはり「元旦」にこそお届けしたいものです。
日本郵便が発表する「年賀特別郵便の受付期間」では、「12月15日から年賀はがきの引き受け開始」、元旦に届けるには「25日までにお出しください」となっております。
近年は多少投函が遅れても元旦に届くケースが増えているようですが、「目上の方からの年賀状が先に届く」のは大変な失礼にあたりますので、確実に元旦に届くよう、多忙でもなるべく受付期間内に出しましょう。
※自分が出していない相手から年賀状が届いた場合は、1月7日(松の内)までに届くよう速やかに出しましょう。お詫びなどは不要です。
また、先様への到着が1月7日を過ぎる場合は年賀はがきを使わずに、寒中見舞いとしてお礼と遅れたお詫びを書いて出すと良いでしょう。
海外に出す場合
年賀はがきに+20円で、海外のお相手にも出すことが出来ます。
表面に20円切手を貼り、POST CARD や AIR MAILと表記しましょう。
ただし、年賀特別郵便は日本国内のサービスなので、海外にだす際は必ず「国際郵便扱い」となります。つまり「確実に1月1日に届ける」ということが出来ませんので、投函のタイミングに注意しましょう。
※日本郵便のホームページに、詳しい送り方や料金、国際郵便のお届け日数などがありますので、海外のお相手に出す際は参考にされると良いでしょう。
日本郵便「海外年賀」
http://yubin-nenga.jp/ems/
相手が喪中の場合
喪中欠礼状(≒年賀欠礼状≒喪中はがき)が届くなどして事前に知っていたなら、
年賀状を出すのを控えるのが一般的です。
ただ、なるべくならそれで済ますのではなく、1月7日(松の内)を過ぎてから寒中見舞いとして返礼を出すようにしましょう。
※ご自身が喪中の場合、あるいは寒中見舞いについては、喪中はがき・寒中見舞いの項をご覧ください。
年賀はがきの種類
年賀はがきも様々なタイプのものが販売されており、従来のように裏面が白紙のものから、カラフルな絵入り、キャラクター入り、ご自宅のプリンターでイラストや写真が印刷できるように加工されたインクジェット専用のはがきなどがあります。
またデザインに至っては、年賀状作成ソフトや印刷会社が運営する年賀状印刷サービスの専門サイトなどを覗けば膨大な数のデザイン・サンプルが準備してありますので、お好みのものを探して簡単に選ぶことも可能になっております。
※私製はがきでの投函も可能です。ただし、私製はがきで年賀状を出す場合には必ず切手部分の下に「年賀」と朱書きしなければなりません。朱書きを忘れると、年賀はがき扱いされずに年内に届いてしまいますので注意しましょう。
年賀はがきの交換
いざ年賀状を作成してみたら、書き損じてしまったり、あるいは印刷位置の調整や色の補正などが必要になったりして、年賀はがきを無駄にしてしまう事があるかも知れません。
それらの年賀はがきは、郵便局の窓口に申し出れば1枚5円で新しいはがきと交換してもらうことが出来ます。
年賀状とは、先様と新年をお祝いする挨拶状になりますので、修正液などで修正したものを送るのは失礼にあたります。もしも誤字・誤植をしてしまった場合には、面倒だなどと思わずに、潔く書き直しましょう。
※書き損じだけでなく、例えば急に喪中になってしまい不要になった場合なども、申し出れば無料で官製はがきに交換してもらう事が出来ます。